味集中システム
数年前に福岡に行ったとき、「一風堂」と並び称される博多ラーメン店「一蘭」のラーメンを食べました。
この店は、実にユニークな「味集中システム」というものを導入しています。
店内に足を踏み入れると、席はカウンターのみ、しかも、一席ずつ仕切りがしてあって、隣の人を見ることが出来ないようになっております。「私語厳禁」といった張り紙もあったように記憶します。カウンターの向こうにはかなり低い位置にのれんがあり、出来上がったラーメンを持ってくる店員の顔が見えないようになっています。
のれんの奥からずずいと差し出されるラーメンを、誰の顔も見ずに、誰とも会話をせずに、ただただ味に集中して食べなければいけません。
これが、このラーメン店の開発した、驚愕の「味集中システム」です。
当時既に、首都圏方面には何軒か支店を出していたのですが、関西にはまだお目見えしていませんでした。みんなでわいわいがやがやと食べるのが好きな大阪にはなじまないやろなあ、と思ったのを覚えています。
その一蘭がいつの間にかに、道頓堀のほとりに進出していました。

「味集中システム」は果たして健在なのか、大阪人に受け入れられているのか。気になるところです。
僕が博多で食べた時は、なんだか、自分がブロイラーになったような、あるいは、いかがわしい店に来ているような気持ちになってしまっただけでなく、
「自分は本当に味に集中出来ているだろうか」
とそればかりが気になって、味どころではありませんでした。
この店は、実にユニークな「味集中システム」というものを導入しています。
店内に足を踏み入れると、席はカウンターのみ、しかも、一席ずつ仕切りがしてあって、隣の人を見ることが出来ないようになっております。「私語厳禁」といった張り紙もあったように記憶します。カウンターの向こうにはかなり低い位置にのれんがあり、出来上がったラーメンを持ってくる店員の顔が見えないようになっています。
のれんの奥からずずいと差し出されるラーメンを、誰の顔も見ずに、誰とも会話をせずに、ただただ味に集中して食べなければいけません。
これが、このラーメン店の開発した、驚愕の「味集中システム」です。
当時既に、首都圏方面には何軒か支店を出していたのですが、関西にはまだお目見えしていませんでした。みんなでわいわいがやがやと食べるのが好きな大阪にはなじまないやろなあ、と思ったのを覚えています。
その一蘭がいつの間にかに、道頓堀のほとりに進出していました。

「味集中システム」は果たして健在なのか、大阪人に受け入れられているのか。気になるところです。
僕が博多で食べた時は、なんだか、自分がブロイラーになったような、あるいは、いかがわしい店に来ているような気持ちになってしまっただけでなく、
「自分は本当に味に集中出来ているだろうか」
とそればかりが気になって、味どころではありませんでした。