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文化度のはなし3

一応これで最後の予定です。

なんとなくでも、僕の言うところの「文化度」なるものがわかっていただけましたでしょうか。言葉を重ねれば重ねるほど言いたいことが遠のいてしまうような気もしますが、それは自分の表現力の拙さなので、甘んじて受け入れなければなりません。

すこしアプローチを変えて、身近な例から。
「花より団子」という言葉があります。
この言葉は、花を愛でるなどという、生き延びるためには必要ではない「文化度の高い」事をするために花見に出かけたのに、結局花なんか見ずに、団子つまりは生き延びるために必要不可欠な「食べ物」の方に夢中になってしまう、という文化度の低さを時として自嘲的に表した言葉です。
この例では、もちろん、団子より花の方が文化度が高い事になります。

同様に、着る物にまったく無頓着な自分のような人間よりも、身につける物に気を使う人の方が文化度が高い事になりますし、食べ物なんてちゃんと栄養が取れたらええねんという自分の様な人間よりも、グルメであれこれと嗜好のうるさい人の方が文化度が高い事になります。この食べ物に合うのはこのお酒、みたいなことをしっかり考えることが出来る人も、いつでもビールビールの自分の様な人間に比べると文化度が高いと言えます。この食べ物と合うワインは何か、などと言うことを四六時中考えているワイン好きなどといいう人種は、それはもう、自分とは比較にならないくらい遙かに文化度の高い人たちです。
伝統とか権威とかを大切にする人たちも、そんなもん、「けっ」て思っている自分よりもずっと文化度の高い人たちです。
もちろん、絵画などに造詣の深い人も、そうでない自分の様な人間より文化度が高いですし、切手でもフィギュアでもどんな物でも、マニアックなコレクターといった人たちは、物に執着しない自分よりもずっと文化度の高い人たちです。
更に続けるならば、フェティシズムの人はそうでない自分よりも文化度が高いですし、ストレートよりゲイの方が文化度が高いと言えます。残念なことに僕はゲイではありません。

とここまで並べれば僕がいかに文化度の低い人間かがおわかりいただけたかと思います。更に生来の味音痴慢性鼻炎で鼻も利かない自分にとって(最近レーザー手術なるものを受け、鼻は大分通るようにはなりましたが、鼻の通らない状態で40年以上生きてきたわけですから、普通の人が当然蓄積しているはずの経験が欠落していることは否めません。)、ワインの世界というのがいかに自分の対極にあるのか、是非ともこのあたりを押さえておいていただきたいと思います。そんな、ワインをたしなむ、という所と完全に180度反対の人生をほとんど揺るぎなく歩んできた自分が、自分の最も苦手としている、自分が最も遠ざけておきたいと思っていた部分に挑戦する、と言うところに、僕がワインを勉強する、という事のキモがあります。
ここテストに出ますから、覚えておいてください。

さてそんな人間が音楽をやるって?って言う話になって来ざるを得ませんね。

一つには、こうして、自分の一番苦手な科目を集中的に頑張って、文化度の平均点を上げてついでに音楽性も高めてしまおう、という安易な発想があります。歴史的にも地理的にも宗教的にも、もちろん科学的にも心理学的にも経済的にも極めて広がりのあるワインというものを勉強することは、きっとどこかで自分の表現に影響を与えてくるのではないか、という漠然とした予感もあります。
もちろん、自分の音楽表現とかいったこと以前に、「ワインの事がもっとわかって飲めたらもっと楽しいだろうになあ」と思ったのがスタートですが。
とにもかくにも、もう二歩ほど踏み出してしまいました。想像以上にワインの世界は広く、そして深いです。めまいがします。(S)

コメント

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懐の深さですか

だんだん僕の手に負えない議論になってまいりました。
僕はただ自分の劣等感を表現するのに、いろいろと言葉を重ねてしまっただけのようです。

文化度の次元は広いのではないか

文化度に始まって「こだわり」という言葉も出て来ました。
僕が使った「こだわり」は、「僅かな違いの差にこだわり、一喜一憂するさま」という事例で使いましたが、これはZENさんが受け止められたような、いわゆるコチコチのこだわりではなく、人それぞれに有る価値観の違いとその度合い、つまり「こだわり度」に着目したかったのですが、この言葉はそのようには伝わらなかったようですね。

さらに話を少し戻して「文化度」の中の大事な尺度としての「度合い」にちょっと注目したいのです。勿論この「度」は、あるベクトルの一方向に限定した度合いに止まらず逆方向は勿論あるわけで、自由度としては、これをもとに直交ベクトルについても同時に捉えられるようにしておく必要があるかも知れません。

まぁしかし、ZENさんの発言にあった「違いを認め合う」という捉え方は特に日本人には大事ですね。とかく右へ倣え/前例主義/なるべく差し障りの無いように/・・・などを指向したがる日本人には。そして、このような許容度の大きさのことを「懐の深さ」なんていう言い方もありますが、これも「文化度」と言えるとなお良いかなぁという気がします。なぜならば人間が人間社会の営みの中で手にしてきたスキルの一つだからですが、当初の定義からはかなり離れて参りますね。

こうでなければならないといこだわり

ぼくなんかは趣味や価値観はひとそれぞれと割り切っているところがあって、他人がこだわりをもっていることに自分が無頓着だったり、逆に他人がどうでもよいと思っているようなことに自分がこだわりをもっていることを、無理にわかろうとしなくてもよい、それぞれの個性ととらえているところもあります

他人は違ってあたりまえという前提で多様な価値観や文化の存在を認めあう、ある意味寛容な無関心、あるいは自分にはわからない世界があろうとも、付け焼刃でムリにわかろうとしなくてもいいのかなあとも思ったり・・・

もちろん興味があれば外国の文化を深く追求するなんてのも楽しいことです
アイリッシュ音楽とかインド音楽とかフラメンコとか日本とは遠く、歴史も文化もちがう異国の音楽にのめりこんでいる日本人もいますし
逆に日本の能や歌舞伎、演歌にぞっこんというフランス人がいてもいいのですが・・・・

人間らしさ

僕の言う文化度と重なる部分もありますが、たとえば、「花より団子」の例えでしたら、団子を選んでしまう行為もある面人間らしかったりしますので、やっぱり少し違うものかな、とも思います。

とにかく自分は、多くの事に対して「こうでなければならない」というこだわりの極めて少ない人間で、それはつまりは色々な物事の微妙な差異を感じる事が出来ないということでもあり、常々そういう点に強烈な劣等感を抱いておりました。
その辺を、少しでも克服しよっかな、というのが今回のワイン道です。

ビールならば

以前ここにも載せたAnchor Steamというのが一番好きです。
でも、基本的に味音痴なので、現地で飲んだものと違う、と言うようなことを考えた事はありません。気候の差、体調の差、誰と飲んでいるか、等によっても味は大きく変わるようですが、あまりそういうことを自覚した事がありません。

これから、徐々に、そのあたりも深めて行きたいと思っております。

こだわりと無頓着

音にこだわるひと、ファッションにこだわるひと、味にこだわるひと・・・・
ひとそれぞれでこだわりどころもいろいろです

音へのこだわりも、いわゆるオーディオマニアのようにスピーカーから再生される音質そのものにものすごくこだわるひともいれば
再生される音質はほどほどであればラジカセでもなんでもこだわりなく音楽そのものを楽しく聞ければよいというひともいます

クルマ(マイカー)はいつもピカピカにしているのに部屋の中は汚くても平気という人もいます

ある面ではものすごく神経質で細かいところにまでこだわるのに、その同じひとが自分の興味のないものには全く無頓着というのはよくあります

ひとそれぞれにこだわりの文化があるのではないでしょうか

旅先のビールなど

そのビールですが、同じ銘柄のものが日本で手に入ったとしてもあまり飲む気がしません。何故だろう?季節、そのときの体調、食べ物との取り合わせ、ビールの温度や鮮度・・・とにかく同じ味に出会うことは現地へ行かない限り味わえないような気がします。

ロンドンで飲んだギネスは、同じ銘柄のものは何時でも手に入りますが、同じ味だったためしがありません。大体同じ感じで飲めたのは、バンコックで飲んだSINGHAに荻窪のタイ料理屋で出会ったときかな?
あ、「ビール」の話ではなくて「文化度」の話でしたね。

僕は女房に何時も「量は半分でも良いから、もう少し質の良いものを買って欲しい」と言うのですが、「2割引」とか「半額」とかの値札を見たら、すぐに手が伸びてしまうのが主婦感覚らしいですね。そう、「主婦感覚」というのは文化度の敵だ。

そもそも・・・

僕は「文化度」なんて考えたこともありませんでした。
Shinさんの定義の方は良く分かります。僅かな違いの差にこだわり、一喜一憂するさまも人間らしいと思います。そう、僕が「人間らしさ」と言ってきたのと同じような気がします。「衣食足りて礼節を知る」・・この言葉が指摘している部分もそうですね。「花より団子」の説明は面白かったです。

それにしても
>想像以上にワインの世界は広く、そして深いです。めまいがします。
あぁ、凄いですね、羨ましいです。しかし、僕はやはりビールです。それも、如何に安かろうが発泡酒なんかで騙されません。愛用は幻の動物の絵のあるクラシックというヤツですが、ハンブルグやオタワで出会ったビールも良かったですね。

やっぱり伝わってなかった

僕が言いたいのはそういう事ではありません。
けっこう時間かけて文章書いたんだけどダメですね。自分の表現力のなさに悲しくなります。

文化度・・・

シンさんのおっしゃるのは生命維持に必要不可欠な最低限の食事や子孫繁栄のストレートな行為よりも、ひとひねりした趣味や嗜好品、子孫を産まない変態行為のほうがより文化度が高いと言うことですね

お酒の中ではウイスキーやブランデーなどは高価なものでも値段はたかが知れていますが、ワインの値段は高いものになると天井知らず

ワインはぶどうの品種や醸造技術だけでなく、その年その年の気候などのワイナリーの自然条件によって左右されて、安定して同じものができないという希少価値もあるのでしょう

もちろんそれがただ希少であればよいということではなくて、どういう味が価値のある味なのか、味の個性の違いというのが理解できるには高い文化度と磨き上げられた感性が必要なのでしょうね

楽器の値段というのもピアノやアコーデオンなどは高いといってもたかが知れていますが、バイオリンの値段などは天井知らずです

たった4本の弦が張ってあるだけの楽器なのにソリストではないオーケストラの普通の団員が使っているバイオリンでも500万くらいはしますから、それに比べればピアノやアコーデオンなんて安いものです

買ってね
2012までのストレッチマン音楽集です。未発表曲もあるでよ。
The Backstreet Shinings
スクエアの劇団内バンド「ザ・バックストリートシャイニングス」のデビューCDです。

満月倶楽部
ハープとアコーディオンのデュオ、「満月倶楽部」もよろしく。レパートリーは60曲に達しました。
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