NHK発掘アジアドキュメンタリー「代理母ビジネスを追う」

2014.01.13.Mon.00:44
いやー、ショックを受けました。

わずか数千ドルのお金のために、人の子を9ヶ月お腹にあずかる役を引き受けるインドの貧しい女性達。
永遠に抜け出せそうもない貧困や差別に苦しむ彼女らにとって、それはまさしく蜘蛛の糸なんだろう。
けれども、ちゃんとした子供が生まれるまでは、何の保証もないという。生まれてきた子供に何らかの問題があったら、彼女にはお金が入らない仕組みらしい。

百歩譲って代理母という仕組みが許されるとしても、依頼者には、生まれた子がどんな状態であっても引きうける覚悟(覚悟というよりは義務だな)が必要ではないのか、と普通に考えてしまうけれども、そこにはどす黒い医療ビジネスがあるわけだな。金持ちの依頼者のリスクを極力減らし、貧しい代理母にそのリスクを押しつけないと、客が減るわけだな。
そして、そのなにがしかの金をなんとか自分のものにしてやろうというその女性の母親や夫。大抵の場合、夫に強要されて代理母になるという。
夫は「バイクがほしい」といえば、女性も、「アクセサリーがほしい」と言う。
もう少しせっぱつまったものではないのか。

悲惨はこれでは終わらない。

生まれてきた子供に問題があって、依頼者側が引き取りを拒否した場合、彼女にお金が支払われないだけでは無く、生まれてきた子供も宙に浮いてしまうという。国籍を取ることすら困難らしい。
なんと不合理な。

9ヶ月もの間、体に無理を重ねてしんどい思いをして、しかもお金ももらえていない。
銀行口座がないとお金が振り込めない云々。インドでは、女性差別がはなはだしく、女性が口座を作ることはかなり難しいという。それをわかっていて、口座もつくらずにいる女性。共同名義で口座を作り、振り込まれたお金は全部せしめるつもりの夫。
「お金を払って欲しい」と電話をすると、
「何故そんなにしつこく電話してくるのか」
「何故そんなにお金が必要なのか」
などと聞かれるらしい。病院側が、何かとごねて遅らせて、お金を払わないで逃げおおせる方針である事は明らかである。

そんな様々な残酷さを越えて更に痛々しいのは、ああもう自分は二度と代理母なんかやるもんか、と泣いたその女性が、親しい友人たちや、親族の女性たちに、代理母をすすめている事。わずかばかりの紹介料がもらえるらしい。
そして、その中には、13歳になるかわいい姪も名を連ねている。無垢な姪は、「おばさんの言う事なら何でも信じる」状態である。自分のかわいい姪が、自分と同じように、ポンと使い捨てされても、全く心が痛まないのだろうか。

お金さえ手に入ればそれでいいのか。

愚かと言ってしまえばそれまでだが、これほどまでに非人道的な深刻な問題、どうにかならないのだろうか。せめて少しでも多くの人にこの現実を知って欲しいと思います。

21日の深夜と、29日の夕方に再放送があります。是非、録画してでも観てください。
コメント
私も観ました。

モラル云々は言うつもりはありません。
国籍ももらえない子は悲惨極まりないのかもしれませんが、それしか術が無いのなら、我々の様な裕福な国に生きる人間にモラルを問う資格は無いと思っています。

しかし…

バイクやネックレスじゃないでしょ
買うべきものは

一時的に大金を手にしたところで、それ以外に自ら金を生み出す術を知らない
あんな仕事は一時しか出来ない

であれば、貧困から真に抜け出すためのスキルを得る為にそのお金を使うべきなのに…

モラルを疑う様なビジネスが貧困層の受皿になる事自体は日本であれどこであれ、現実なのでこれは仕方がありません

しかしその大金を手にした後があまりに報われない

代理出産ビジネスが問題なのではなく、お金の使い方を誰も教えてあげられていないその環境こそが本当の問題の様な気がしてなりません

彼女等は大金を手にしたところであのままでは到底幸せにはなれない

そう感じました
コメントありがとうございます
ほんまに仰る通りです。
どうすればいいんでしょうか。

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