三田屋さんのメニュー

夜のステーキコースの価格表です。昼はもっとずっと安いのですが、なんでも、昼と夜とではお肉の質が全く違うんだそうです。
さて、この価格表を見て、あれ?って思いませんか?
僕は思ってしまいました。ぱっと見、150gのコースの値段が他の二つに比して割高な感じを受けてしまいました。
ちょっと計算してみましょう。
面倒くさいので、消費税を抜いて考えます。
180gのコース、10000円。
150gのコース、8500円。
130gのコース、5300円。
お肉の他に、オードブルやらサラダやらご飯やら色々ついたコースですが、お肉の重さ以外の部分は全部同じだとします。多分同じです。
130gのコースを基本と考えますと、150gのコースに変える事で、つまり、お肉を20g増やす事で、料金は2800円増えます。10gにつき、1400円も増える計算になります。この計算でいくと、180gのコースは、150gのコースよりも更に4200円高い、12700円という価格になります。
もちろん、たこ焼きだってなんだって、一度に沢山買えば割安になりますから、180gのコースはむっちゃ割安に、2700円も勉強してもらっている、と考える事も出来ます。
高い方二つを基本に考えてみますと、10gあたりの値段は500円。わりと適正な感じになりますね。そうすると、130gのコースの値段は、7500円になりますから、2200円勉強してもらっているという計算になります。量が少なければ割高になると考えるのが普通かと思うのですが、ここでは、130gで随分お得感が増します。
試しに、180gと130gの二つを基準にして150gの適正価格を割り出すと、7180円ですか。計算合ってます?実際の値段は、それよりも1320円高い8500円。
ここから導き出されるのは、150gのコースの値段だけが、相対的にみて妙に高いのではないか、というわりと陳腐な結論です。
150gのコース頼む人いるのかなあ。
いやいや、ちょっとまて。
もう少し続けてみます。もし、お肉だけを頼んだ場合、一体いくらになるのかも、知りたいところです。お肉以外の、オードブルやらサラダやらご飯珈琲などなどが、一体いくらと想定しているのか、これも極めて推定しにくいです。
このあたりに何かありそうです。
これも三通り計算してみますと、そのうち二つはなんとマイナスになります。
けれども、残りの一通り、高い方二つを基本にして計算してみると、丁度1000円。
極めて妥当な価格です。
肉が10グラム500円、それ以外のセットが1000円、と考えるととってもわかりやすいです。難解に見えた価格設定がいきなりシンプルになりましたね。
そうすると、130gのコースの値段は6500円プラス1000円で、7500円という事になります。
ようやくわかってきました。150gのコースが高いのではなく、130gのコースが極めてお得に出来ている、と考えるべきなのでしょう。少食の人に優しい価格設定なわけですな。
なるほどなるほど。
沢山食べたい人は、130gのコースを二人前頼むという手もあるわけですな。
それは極端にしても、例えば、腹をすかせた二人の場合、180gのを二つ頼んで20000円払うのではなく、130gのを三つ頼んで、15900円払う。これは十分現実的ですね。。肉もトータルで30g増えるし、オードブルも増える。珈琲も一人1.5杯飲めるし、梅干しも一人1個半だ。シャーベットも一人につき一個半だ。ご飯はお代わり自由みたいなので、あんまり関係ないけど。
これで、三田屋さんに客で行った時に悩まなくて済みます。迷わず、「130gのコースください」。これで決まりですね。
ヘレかロースかはその時考えましょう。ま、体を考えたらヘレですけどね。