南海電鉄天王寺支線跡めぐり2

阪堺電車の今池駅あたりの高架をくぐったところで、広い通りに出ます。これが、堺筋。
D地点です。

ここからしばらくは、高い塀に囲まれていて、中を見ることが出来ませんが、ぽっかりと空いた空が、そこに建物がないことを示しています。
この交差点から東に延びる商店街があります。安い居酒屋が並んでいます。昼間から開いてます。日銭を手にした労働者達が贅沢をする場所なのかもしれません。昔ながらの喫茶店や食堂など、その景色はおそらく40年前とさほど変わっていないのでしょう。妙に懐かしい不思議な気持ちになります。
E地点。

左側の高い塀の向こうが線路の跡地です。
F地点。

中には猫のおうちがありました。横にいたおっちゃんによると、つい何日か前、ちっこいのが2個か3個生まれたそうです。見たかったのですが、おうちの中で寝ている模様。中通ってみたいなあ。資料によると、この鉄道の最後の十年足らずのあいだだけ、「飛田本通」という駅があったのがどうもここのようです。
そして最後の写真がこれです。G地点からのもの。

今までの写真は全て線路に沿った角度で撮ったものですが、この写真だけは、線路の下をくぐっていた道沿いのものです。細い道が、少し下に沈んでいるのがわかるでしょうか。その昔、この道の上を斜めに電車が通っていたわけですね。それにしても、天井低いです。へたしたら、1.5メートルくらいしかなかったのではないかと思われます。
この先線路は大通りを渡り、JR環状線に並行するようになると、すぐに天王寺駅に到着です。
ここから南東へ少し行ったところに、大阪最大の遊郭、飛田新地があります。