ウィーン版「エリザベート」
生モノ、観て参りました。
ウィーン発のミュージカルということで、ブロードウェイやウェストエンド発のものとはまたひと味違った何かを期待して行ったのですが、残念でした。
どれも、どっかで観たようなシーンばかりで、一面的で、薄っぺらく見えました。
舞台装置も金はかかってるみたいだけど散漫で時に安っぽく、振り付けも自分にはあんまりカッコいいものとは思えませんでした。
音楽も、中にはいい曲もあったようですが、ちょっとダサ目のポップスナンバーとかもあり、それが全体の品位を損なっているように自分には見えました。
それぞれのシーンに対してどういう曲をもってくるのか、という部分でも、時に安易に感じられ、時に「?」だったりしました。
19世紀末に生きたエリザベートという土着の素材を扱っているのに、それを表現する手法は全て皮相的な借り物、という皮肉な結果になってしまっているわけですが、こんな時はいつも、自分はどうなのだ、と問わずにはいられません。
自分の作っている音楽だって、「借り物」かもしれません。
そうでなくなるためにはどうしたらいいのか、答えなどどこにもありません。とにかく前に進むしかないのです。(S)
ウィーン発のミュージカルということで、ブロードウェイやウェストエンド発のものとはまたひと味違った何かを期待して行ったのですが、残念でした。
どれも、どっかで観たようなシーンばかりで、一面的で、薄っぺらく見えました。
舞台装置も金はかかってるみたいだけど散漫で時に安っぽく、振り付けも自分にはあんまりカッコいいものとは思えませんでした。
音楽も、中にはいい曲もあったようですが、ちょっとダサ目のポップスナンバーとかもあり、それが全体の品位を損なっているように自分には見えました。
それぞれのシーンに対してどういう曲をもってくるのか、という部分でも、時に安易に感じられ、時に「?」だったりしました。
19世紀末に生きたエリザベートという土着の素材を扱っているのに、それを表現する手法は全て皮相的な借り物、という皮肉な結果になってしまっているわけですが、こんな時はいつも、自分はどうなのだ、と問わずにはいられません。
自分の作っている音楽だって、「借り物」かもしれません。
そうでなくなるためにはどうしたらいいのか、答えなどどこにもありません。とにかく前に進むしかないのです。(S)