壁崩壊の日
ワインの勉強を始めてから三年余りが経ちました。そして、ワインセラーを購入してからまもなく一年が経とうとしています。
そして、所蔵ワインもついに100本を越えてしまったのですが、いまだに越えられなかった壁。それは10000円の壁。
その壁を越えたワインが、本日届きました。

越えたと言っても、マグナムですので、普通のサイズに換算すれば、まだ壁は越えていない事になります。厳密には、そちらの方が正しいんでしょう。
なんでいきなりこんな買い物をしたかというと、写真の左下の赤い数字がポイントです。
1962。
はい、バースデイヴィンテージというやつです。詳しく言うと、1962年に収穫されたブドウで作ったワイン、という事になります。
ワインに興味を持ち始めたのが人よりもかなり遅いので、バースデイヴィンテージを見つけるのもそれだけ難しいわけです。1962年のワインは、以前に一度だけ頂いた事があります。複雑というよりは、むしろ色々なモノがそぎ落とされた、そんな熟成感を感じたのを覚えています。
でも、自分で買うのはもちろん初めて。マグナムを買うのも初めて。そう言う意味では、一度に三つの壁が崩壊してしまったとも言えます。注文した一昨日は、ベルリンの壁崩壊から数えて、ちょうど21年目にあたります。歴史の因縁を感じます。
なんでマグナムかというと、それしかなかったから。
もちろん一人では飲めません。
そして、所蔵ワインもついに100本を越えてしまったのですが、いまだに越えられなかった壁。それは10000円の壁。
その壁を越えたワインが、本日届きました。

越えたと言っても、マグナムですので、普通のサイズに換算すれば、まだ壁は越えていない事になります。厳密には、そちらの方が正しいんでしょう。
なんでいきなりこんな買い物をしたかというと、写真の左下の赤い数字がポイントです。
1962。
はい、バースデイヴィンテージというやつです。詳しく言うと、1962年に収穫されたブドウで作ったワイン、という事になります。
ワインに興味を持ち始めたのが人よりもかなり遅いので、バースデイヴィンテージを見つけるのもそれだけ難しいわけです。1962年のワインは、以前に一度だけ頂いた事があります。複雑というよりは、むしろ色々なモノがそぎ落とされた、そんな熟成感を感じたのを覚えています。
でも、自分で買うのはもちろん初めて。マグナムを買うのも初めて。そう言う意味では、一度に三つの壁が崩壊してしまったとも言えます。注文した一昨日は、ベルリンの壁崩壊から数えて、ちょうど21年目にあたります。歴史の因縁を感じます。
なんでマグナムかというと、それしかなかったから。
もちろん一人では飲めません。
本当にこう言ったのか
「罪を犯したとは思っていない」 聴取前に保安官(朝日新聞) - goo ニュース
普通に考えて、「犯罪」には違いないのではないかなあ。「犯罪」だけど、悪いことをしたとは思っていない、というのなら分かる。というか、同意する。そうではないのか?
普通に考えて、「犯罪」には違いないのではないかなあ。「犯罪」だけど、悪いことをしたとは思っていない、というのなら分かる。というか、同意する。そうではないのか?
ブログで金儲け
先日、知らない人からメールが来ました。
>貴サイトにテキスト広告をご掲載いただきたくご連絡させていただきました。
>サイトのトップページに弊社指定のテキストをご掲載いただくことで広告料金をお支払い致します。
>サイトのフッターなど、目立たない位置にご掲載いただければとおもいます。
>以下が掲載からお支払いまでの一連の流れとなります。
こんなんです。
一体どういう種類の広告なのかは、話を進めていかないと解らないのですが、半年で10000円ほども頂けるらしいです。
もちろん、このブログはそう言う事が目的ではないので、今のところ検討はしませんが。これがもっと高額になったら、考えてしまうかもしれません。
>貴サイトにテキスト広告をご掲載いただきたくご連絡させていただきました。
>サイトのトップページに弊社指定のテキストをご掲載いただくことで広告料金をお支払い致します。
>サイトのフッターなど、目立たない位置にご掲載いただければとおもいます。
>以下が掲載からお支払いまでの一連の流れとなります。
こんなんです。
一体どういう種類の広告なのかは、話を進めていかないと解らないのですが、半年で10000円ほども頂けるらしいです。
もちろん、このブログはそう言う事が目的ではないので、今のところ検討はしませんが。これがもっと高額になったら、考えてしまうかもしれません。
亀の手
そして、鶴橋に戻り、ちゃんとしたスパニッシュバルにはいります。なんちゃってスパニッシュではありません。シェリーも数種類ちゃんとおいてます。
そこで、マンサニージャを頂きながら、亀の手デビュー。

貝の一種です。すごい量に見えるけれど、食べる部分はかなり少ないです。
そして〆はこれ。

マンサニージャから作ったアモンティリャードだそうです。
色も普通のアモンティリャードに比べると、かなり淡くて、味も軽やか。でも香り高くて、余韻もよくて、マンサニージャから作ったという事がとっても頷ける一杯でした。これ、探して家飲み用に買っておこっと。
そこで、マンサニージャを頂きながら、亀の手デビュー。

貝の一種です。すごい量に見えるけれど、食べる部分はかなり少ないです。
そして〆はこれ。

マンサニージャから作ったアモンティリャードだそうです。
色も普通のアモンティリャードに比べると、かなり淡くて、味も軽やか。でも香り高くて、余韻もよくて、マンサニージャから作ったという事がとっても頷ける一杯でした。これ、探して家飲み用に買っておこっと。
久々のうずら屋
夕べは友人を誘って、うずら屋へ。やっぱり美味しいなあ。
友人というのは、京都で颯爽とボルボを乗り回す、かっこいい男です。お互い、モノを作る人間の端くれとして、理解しあえる部分がありました。
その後、baseというワインバーへ連れて行って、ワインの世界の入り口へと誘いました。
カリフォルニアのこゆーいサンジョベーゼには彼も興味を示していたようでした。
彼と別れて、京橋の駅前広場。
聞こえてくる伸びやかなそして説得力のある歌声。
リフレインというバンドの上田和寛くんという人の弾き語りでした。最後に歌った「当たり前じゃないってこと」という曲、涙出ました。酔っていて涙腺緩かったってのもあるとは思うけど。千日前の歌姫と同じくらいの衝撃がありました。麗香ちゃん、元気にしてるかなあ。
で、CD買ってしまいました。サイン入り。今これ聴きながら書いてます。

残念な事に、バンドは解散、これからはソロでやっていくと言ってました。
友人というのは、京都で颯爽とボルボを乗り回す、かっこいい男です。お互い、モノを作る人間の端くれとして、理解しあえる部分がありました。
その後、baseというワインバーへ連れて行って、ワインの世界の入り口へと誘いました。
カリフォルニアのこゆーいサンジョベーゼには彼も興味を示していたようでした。
彼と別れて、京橋の駅前広場。
聞こえてくる伸びやかなそして説得力のある歌声。
リフレインというバンドの上田和寛くんという人の弾き語りでした。最後に歌った「当たり前じゃないってこと」という曲、涙出ました。酔っていて涙腺緩かったってのもあるとは思うけど。千日前の歌姫と同じくらいの衝撃がありました。麗香ちゃん、元気にしてるかなあ。
で、CD買ってしまいました。サイン入り。今これ聴きながら書いてます。

残念な事に、バンドは解散、これからはソロでやっていくと言ってました。
Made in USA
近頃、自分の周囲でまったけまったけという声を聞くので、なんだか無性にマッタケが食べたくなりました。今年は豊作だと聞きますし。
で、近所のスーパーをはしごするも、なかなか美味しそうなやつがありません。何軒か巡ったあげく、これで我慢。

made in USAですが。文句あっか。
で、近所のスーパーをはしごするも、なかなか美味しそうなやつがありません。何軒か巡ったあげく、これで我慢。

made in USAですが。文句あっか。
50曲目はウェディングマーチbyメンデルスゾーン
昨日のボネールさんで、結婚記念日のお客様がおられまして、何か出来ないかといわれました。
一応、半年以上前からネタくってたので、「メンデルスゾーンの結婚行進曲なら」と言う事で、演奏してしまいました。
結婚記念日に結婚行進曲がふさわしいのかどうかはさておき、これでレパートリー50曲達成です。演奏を始めて4年と一か月の出来事でした。2-3年で50曲とか言っていたのですが、なかなか思ったようにはいきません。
なんとか今年中にオリジナルをもう一曲仕上げようという目論見はあったのですが、結婚行進曲に先を越されてしまいました。
29曲のカヴァーと21曲のオリジナルということになりました。もっと曲作り頑張らないと。
一応、半年以上前からネタくってたので、「メンデルスゾーンの結婚行進曲なら」と言う事で、演奏してしまいました。
結婚記念日に結婚行進曲がふさわしいのかどうかはさておき、これでレパートリー50曲達成です。演奏を始めて4年と一か月の出来事でした。2-3年で50曲とか言っていたのですが、なかなか思ったようにはいきません。
なんとか今年中にオリジナルをもう一曲仕上げようという目論見はあったのですが、結婚行進曲に先を越されてしまいました。
29曲のカヴァーと21曲のオリジナルということになりました。もっと曲作り頑張らないと。
ままごと「あゆみ」
ツイッターなどで評判になっていたので、観て来ました。
知り合いが全く出ていない小劇場の芝居を観るのは実に久しぶりです。思えば、10年前のスクエアはそうだったわけですが。
ままごと、と言う劇団は不勉強にして全くしらんかったのですが、主催の作家さんは、今年の岸田戯曲賞作家だそうです。岸田戯曲賞というのは、演劇界の芥川賞のような、かなり権威のある賞です。
あゆみ、という女の子が、生まれてから、色々な経験をして、大人になっていく様子を描いた作品です。
「あのときああすればよかった」みたいな事が人生にはたくさんあるけれど、そういう事も何もかも、ポジティブに引きうけて生きていきましょう、みたいなお芝居です。
女優八人が、入れ替わり立ち替わりいろんな役柄を演じます。全ての役者が出突っ張り。衣装は白を基調とした抽象的なもの。役者の履いている赤いシューズが時に本になり、時に練り消しになります。これが小道具の全て。舞台は平舞台。照明でいろいろな場面を作ります。音響効果は全くなし。
なんとストイックな、なんと演劇的な舞台でしょう。樽を使わずに、NMLFで仕上げたRMのシャンパーニュのようです。
もちろん、それぞれのシーンは、結構しっかり作り込まれています。
それなりに面白かったのですが、汚れちまった自分には、少し気恥ずかしい舞台でもありました。
知り合いが全く出ていない小劇場の芝居を観るのは実に久しぶりです。思えば、10年前のスクエアはそうだったわけですが。
ままごと、と言う劇団は不勉強にして全くしらんかったのですが、主催の作家さんは、今年の岸田戯曲賞作家だそうです。岸田戯曲賞というのは、演劇界の芥川賞のような、かなり権威のある賞です。
あゆみ、という女の子が、生まれてから、色々な経験をして、大人になっていく様子を描いた作品です。
「あのときああすればよかった」みたいな事が人生にはたくさんあるけれど、そういう事も何もかも、ポジティブに引きうけて生きていきましょう、みたいなお芝居です。
女優八人が、入れ替わり立ち替わりいろんな役柄を演じます。全ての役者が出突っ張り。衣装は白を基調とした抽象的なもの。役者の履いている赤いシューズが時に本になり、時に練り消しになります。これが小道具の全て。舞台は平舞台。照明でいろいろな場面を作ります。音響効果は全くなし。
なんとストイックな、なんと演劇的な舞台でしょう。樽を使わずに、NMLFで仕上げたRMのシャンパーニュのようです。
もちろん、それぞれのシーンは、結構しっかり作り込まれています。
それなりに面白かったのですが、汚れちまった自分には、少し気恥ずかしい舞台でもありました。
丸く凝らん
昨日は、三等版、酸利根、真欄樹の三村。
コートドールの最南部に位置する割と地味な三つの村です。Santenay、Marangesに至っては、コートドール県にも属していません。
ワインは赤白三つずつ。例によってほとんど違いわからず。まだ三年やしな。何にもわからなくて当たり前。
Marc Colinという名前だけ覚えておこう。
コートドールの最南部に位置する割と地味な三つの村です。Santenay、Marangesに至っては、コートドール県にも属していません。
ワインは赤白三つずつ。例によってほとんど違いわからず。まだ三年やしな。何にもわからなくて当たり前。
Marc Colinという名前だけ覚えておこう。
公共心みたいな話
先日、地下鉄に乗っていると、若い男の人が乗り込んで来ました。左手には、棒付きフランクフルト、右手には紙パックの飲料を持ち、それらを交互に口に入れています。
フランクフルトを食べ終わった彼は、残った棒をコンビニ袋に入れて、ぽとん、と床に落とします。飲料を飲み終えると、紙パックをひょい、と座席の上の棚に載せて何食わぬ顔をしています。
こんな時、どうするのが正しい行いなのでしょう。ちなみに相手は巨漢です。
A、彼をぶん殴って、説教を始める。
B、にこやかに注意して、彼の置いたゴミを彼に手渡す。
C、彼に見えるように、自分がそのゴミを拾って、どこかの駅でゴミ箱にすてる。
D、何もしない。
出来るならAだな、最低でもBだな、でも結構恐いよな、と思いながら時間が過ぎていきます。電車も混み始め、僕と彼の間に人が割り込んできますと、行動に出るのに要するエネルギーは、一気に増大してしまいます。
正直申しますと、僕はこういう行為を見るととっても腹が立ちます。同時に、その自分の腹立ちは正当なものなのか、検証をほぼ自動的に始めてしまう、というやっかいな部分も持ち合わせております。
「公共の場所にゴミをすててはいけない」
というのは、一体どれくらい普遍性のある価値観なのか。一人devil's advocateが始まってしまいます。
「ここはゴミを捨てる所じゃないですよ。ちゃんとゴミ箱に捨てましょうね。」
「え、なんで?だれにも迷惑かけてへんやん。」
「こういう行動は周りの人にとってもあまり気持ちのいいものではないでしょ。」
「知らんやん。周りの人、ってあんただけちゃうん?」
「みんながあなたのようにゴミを捨てだしたら、車内はゴミだらけになってしまいますよ。」
「みんなが捨てる様になったらそんとき考えるし。このゴミだって、車掌さんが捨ててくれるから、別にそれでええんちゃうん?」
公共心の欠如した人間に公共心を植え付ける事は、余計なお節介ではないのか。彼に注意して、ゴミを捨てさせる事は、シーシェパードの船長がわざわざ太地までやってきて長い棒を振り回しながら町民を威嚇して回る事と、どれだけの違いがあるのだろう。
結局は、自分の持つ価値観を逆なでする人間に対して、不快感を感じただけ、つまりは、自分のエゴに過ぎないのではないか。
なんだかあまり自分の気に入らない結論に近づきつつあります。誰か、いやそんな事はないよ、と僕を説得してください。
でも、彼は、下車するとき、ドアが閉まる直前までそんなそぶりを見せずに、素早く降りて行きました。てことは、罪の意識はあったのかもしれません。注意されたら、「いや、今ここに置いてるだけやし。」という言い訳くらいは用意していたのかもしれません。
彼が降りた後に残ったゴミは、僕が駅のゴミ箱に捨てました。なんだかむなしさが残りますが、出来る事はこれくらいしかないのかもしれません。
フランクフルトを食べ終わった彼は、残った棒をコンビニ袋に入れて、ぽとん、と床に落とします。飲料を飲み終えると、紙パックをひょい、と座席の上の棚に載せて何食わぬ顔をしています。
こんな時、どうするのが正しい行いなのでしょう。ちなみに相手は巨漢です。
A、彼をぶん殴って、説教を始める。
B、にこやかに注意して、彼の置いたゴミを彼に手渡す。
C、彼に見えるように、自分がそのゴミを拾って、どこかの駅でゴミ箱にすてる。
D、何もしない。
出来るならAだな、最低でもBだな、でも結構恐いよな、と思いながら時間が過ぎていきます。電車も混み始め、僕と彼の間に人が割り込んできますと、行動に出るのに要するエネルギーは、一気に増大してしまいます。
正直申しますと、僕はこういう行為を見るととっても腹が立ちます。同時に、その自分の腹立ちは正当なものなのか、検証をほぼ自動的に始めてしまう、というやっかいな部分も持ち合わせております。
「公共の場所にゴミをすててはいけない」
というのは、一体どれくらい普遍性のある価値観なのか。一人devil's advocateが始まってしまいます。
「ここはゴミを捨てる所じゃないですよ。ちゃんとゴミ箱に捨てましょうね。」
「え、なんで?だれにも迷惑かけてへんやん。」
「こういう行動は周りの人にとってもあまり気持ちのいいものではないでしょ。」
「知らんやん。周りの人、ってあんただけちゃうん?」
「みんながあなたのようにゴミを捨てだしたら、車内はゴミだらけになってしまいますよ。」
「みんなが捨てる様になったらそんとき考えるし。このゴミだって、車掌さんが捨ててくれるから、別にそれでええんちゃうん?」
公共心の欠如した人間に公共心を植え付ける事は、余計なお節介ではないのか。彼に注意して、ゴミを捨てさせる事は、シーシェパードの船長がわざわざ太地までやってきて長い棒を振り回しながら町民を威嚇して回る事と、どれだけの違いがあるのだろう。
結局は、自分の持つ価値観を逆なでする人間に対して、不快感を感じただけ、つまりは、自分のエゴに過ぎないのではないか。
なんだかあまり自分の気に入らない結論に近づきつつあります。誰か、いやそんな事はないよ、と僕を説得してください。
でも、彼は、下車するとき、ドアが閉まる直前までそんなそぶりを見せずに、素早く降りて行きました。てことは、罪の意識はあったのかもしれません。注意されたら、「いや、今ここに置いてるだけやし。」という言い訳くらいは用意していたのかもしれません。
彼が降りた後に残ったゴミは、僕が駅のゴミ箱に捨てました。なんだかむなしさが残りますが、出来る事はこれくらいしかないのかもしれません。
ピアノの発表会
昨日は、ピアノの発表会にお呼ばれして、三曲ほど演奏してきました。
何十人かの子供さん達の演奏を聞かせてもらい、自分がピアノを習っていた頃を懐かしく思い出します。中には、終わってから号泣している女の子もいました。達成感なのか、後悔なのかはわかりませんでしたが、少なくとも、その子がこの会に打ち込んでいたことだけは確かです。
そんな機会を少しでも多く持てるといいね。
僕らは、一応、余裕を見せなければいけない立場なのですが、子供達も先生達も、言わば音楽関係者です。緊張します。
「みなさんの演奏はもう終わったので、これからは気楽に聞いて下さい。」
というのは、自分自身への言い聞かせでもありました。
途中、楽器の説明、その後、ハープを触っていただくコーナーなども設けて、和やかな中に会はすすんでいきました。
今回は、なつかしくも貴重な体験をありがとうございました。
何十人かの子供さん達の演奏を聞かせてもらい、自分がピアノを習っていた頃を懐かしく思い出します。中には、終わってから号泣している女の子もいました。達成感なのか、後悔なのかはわかりませんでしたが、少なくとも、その子がこの会に打ち込んでいたことだけは確かです。
そんな機会を少しでも多く持てるといいね。
僕らは、一応、余裕を見せなければいけない立場なのですが、子供達も先生達も、言わば音楽関係者です。緊張します。
「みなさんの演奏はもう終わったので、これからは気楽に聞いて下さい。」
というのは、自分自身への言い聞かせでもありました。
途中、楽器の説明、その後、ハープを触っていただくコーナーなども設けて、和やかな中に会はすすんでいきました。
今回は、なつかしくも貴重な体験をありがとうございました。
アゼリア大正ホール

大阪に住み始めて18年近くになりますが、大正区のこんなに奥深くに来るのは初めての事です。
円形のホールでは、プロレスの興行なども行われるそうです。
先ほど地下鉄で嫌な事があったのですが、引きずらずに、笑顔で行きたいと思います。
【Shin Sato】
スクエア「マンガマン」の音楽
そんで、まずはテーマソング。
ちょっと古い感じを出すのにはドラムの音色も大切ですが、まずはメロディでしょうか。
Aメロ、Bメロ、サビという三段構えの構成で1コーラス。
Aメロとサビは、かなり色々な解釈が可能なシンプルなメロディ。Bメロは適度に俗っぽいメロディアスなもの。まあ、Aメロもサビも良い具合に俗っぽいです。シーン間のつなぎの曲は、これらを使ってやりくりすることは簡単そうです。
アレンジも、ちょっと古めに。キメも全ての楽器でバシっと決めるのではなく、少しルーズ目に。ストリングスのオブリも決め手です。
こういう作業は割と得意かもしれません。
そんな作業の中、どっかで聞いたなんかの曲のサビが使えそうだったので、新たにCメロを追加。
こういうのを、「インスパイアされる」と言います。僕はしょっちゅう何かに「インスパイア」されて曲を作っています。
パクリではありません。文句あっか。
もちろん、そいつを盛り込む為には、それなりの曲の体裁が必要です。イントロ、一番、二番、終わり、というわけにはいかない、と言うことです。けれども、時間がありませんので、昔「DumDum団」という芝居バンドをやっていた時に作った曲の間奏を引っ張ってきます。おかげで、間奏のあらかたは数十分で完成。
これはある意味パクりとも言えますが、著作権上の問題は全くありません。なんつったって自分の曲のパクりです。
正直に告白すれば、この間奏も、アメリカのプログレバンド、「Kansas」の色濃い影響下に作ったものですが。英語で言うとアイワズインスパイアドバイなんちゃらかんちゃらとなります。
ともかく、つまりは、70年代後半というコンセプトにもぴったりなわけですなこれが。シンセの早弾きなんぞも加えて、更に70年代度アップです。
結果、イントロ、2コーラスのあと間奏、Cメロ、そしてサビに戻って計3分20秒と、一応歌モノとしての体裁を整えたものが、割と短い時間で出来あがります。一番最後だけメジャーになるのも、適度に古くさい線を狙ってます。ガッチャマンへのオマージュと思ってもらってもいいです。
上田一軒に聞かせて、歌詞を書いてもらってから、メロディに乗りにくい所だけを直して、まずは僕がデモで歌います。
で、結局最終的に誰が歌うのか、少ない選択肢はあったのですが、時間はありません。上田一軒に何回も歌わせて、縦線横線直して、僕がバックコーラス足してどうにか完成にこぎ着けました。
テーマソングは日々ブラッシュアップしていくとして、次は7つある幕間の音楽です。
台本を読んで、話がどんな風に転がっていくのか、それに合わせて考えます。シーンの終わり方も大切な要素。芝居をバスっと切って入るのか、何となく忍び込むのか。
さらには、今回はスクエアには珍しく、シーンの間にひと月ふた月の時間が経っているので、その時間経過を幕間で表現しなければなりません。そのことも頭の片隅におきつつ。
でも結果的にはこれによって音楽が大きく左右される様な事はありませんでした。
この辺りは、大体想定通りとも言えるんですが。
少し専門的な話をします。今までこういう話は避けて来たのですが、たまには実験的にやってみましょう。
Aメロとサビは、マイナーなのですが、Aメロはブルージーな解釈をすることで、サビは、平行調に移すことによって、3度の音をいじることなく、極めて自然にメジャーキーに変更が出来ました。3度の音をいじってメジャーマイナーを変えるのは、たまにハマる事もありますが、ださい事の方が多いです。
特に、サビのメロディをV7-1-V7-1のコード進行で解釈出来た事が、マンボ調にバッチリはまって、一気に世界が広がった観がありました。
Bメロは、サブドミナントマイナーからの4度進行くずれという、まあ王道です。ある程度話が進んでいくと、いきなりBメロではいる位が、芝居に合った流れになります。
この辺は、なかなか言葉で説明しづらい事ですね。
妖術の森にヒロインを救いに行くシーンでは、ちょっと不思議なワルツに、役者達が何故かタンゴを踊るシーンの後にはタンゴっぽく(これは個人的にはいまひとつ)アレンジすることも、さほど難しい事ではなく、むしろ、楽しい作業でした。
などなどの過程を経て、「マンガマン」の音楽は出来上がります。舞台のDVDを予約すると、その特典として、「僕はどこにいるの学園」テーマソングの音楽CDがもらえるらしいです。初日のカーテンコールの挨拶で初めて知ったのですが。
芝居が始まる直前に、そのテーマソングがかかります。
そのメロディを覚えていて、「あ、これはあのモチーフを使っているな」などと幕間でヒザを打つ人などはほとんど居る筈もありませんので、こういう作業はある意味自己満の域を出ないのかもしれません。けれども、作業の上での拠り所にはなりますし、DVDを買って、改めてそういう風に幕間の音楽を聴いていただくというのも、悪くない趣向かもしれません。
おかげさまで、いつもよりもDVDの予約多いらしいです。
芝居を見損ねた方も、どうですか、DVD予約。あ、もう予約特典はつかないかもしれませんが。でも、ごねたら付けてもらえると思います、っていうか、僕からお願いしてみますので、どうぞ皆様こぞってDVD買ってあげてください。
小劇場って、ほんとにお金ないんですよ。
ちょっと古い感じを出すのにはドラムの音色も大切ですが、まずはメロディでしょうか。
Aメロ、Bメロ、サビという三段構えの構成で1コーラス。
Aメロとサビは、かなり色々な解釈が可能なシンプルなメロディ。Bメロは適度に俗っぽいメロディアスなもの。まあ、Aメロもサビも良い具合に俗っぽいです。シーン間のつなぎの曲は、これらを使ってやりくりすることは簡単そうです。
アレンジも、ちょっと古めに。キメも全ての楽器でバシっと決めるのではなく、少しルーズ目に。ストリングスのオブリも決め手です。
こういう作業は割と得意かもしれません。
そんな作業の中、どっかで聞いたなんかの曲のサビが使えそうだったので、新たにCメロを追加。
こういうのを、「インスパイアされる」と言います。僕はしょっちゅう何かに「インスパイア」されて曲を作っています。
パクリではありません。文句あっか。
もちろん、そいつを盛り込む為には、それなりの曲の体裁が必要です。イントロ、一番、二番、終わり、というわけにはいかない、と言うことです。けれども、時間がありませんので、昔「DumDum団」という芝居バンドをやっていた時に作った曲の間奏を引っ張ってきます。おかげで、間奏のあらかたは数十分で完成。
これはある意味パクりとも言えますが、著作権上の問題は全くありません。なんつったって自分の曲のパクりです。
正直に告白すれば、この間奏も、アメリカのプログレバンド、「Kansas」の色濃い影響下に作ったものですが。英語で言うとアイワズインスパイアドバイなんちゃらかんちゃらとなります。
ともかく、つまりは、70年代後半というコンセプトにもぴったりなわけですなこれが。シンセの早弾きなんぞも加えて、更に70年代度アップです。
結果、イントロ、2コーラスのあと間奏、Cメロ、そしてサビに戻って計3分20秒と、一応歌モノとしての体裁を整えたものが、割と短い時間で出来あがります。一番最後だけメジャーになるのも、適度に古くさい線を狙ってます。ガッチャマンへのオマージュと思ってもらってもいいです。
上田一軒に聞かせて、歌詞を書いてもらってから、メロディに乗りにくい所だけを直して、まずは僕がデモで歌います。
で、結局最終的に誰が歌うのか、少ない選択肢はあったのですが、時間はありません。上田一軒に何回も歌わせて、縦線横線直して、僕がバックコーラス足してどうにか完成にこぎ着けました。
テーマソングは日々ブラッシュアップしていくとして、次は7つある幕間の音楽です。
台本を読んで、話がどんな風に転がっていくのか、それに合わせて考えます。シーンの終わり方も大切な要素。芝居をバスっと切って入るのか、何となく忍び込むのか。
さらには、今回はスクエアには珍しく、シーンの間にひと月ふた月の時間が経っているので、その時間経過を幕間で表現しなければなりません。そのことも頭の片隅におきつつ。
でも結果的にはこれによって音楽が大きく左右される様な事はありませんでした。
この辺りは、大体想定通りとも言えるんですが。
少し専門的な話をします。今までこういう話は避けて来たのですが、たまには実験的にやってみましょう。
Aメロとサビは、マイナーなのですが、Aメロはブルージーな解釈をすることで、サビは、平行調に移すことによって、3度の音をいじることなく、極めて自然にメジャーキーに変更が出来ました。3度の音をいじってメジャーマイナーを変えるのは、たまにハマる事もありますが、ださい事の方が多いです。
特に、サビのメロディをV7-1-V7-1のコード進行で解釈出来た事が、マンボ調にバッチリはまって、一気に世界が広がった観がありました。
Bメロは、サブドミナントマイナーからの4度進行くずれという、まあ王道です。ある程度話が進んでいくと、いきなりBメロではいる位が、芝居に合った流れになります。
この辺は、なかなか言葉で説明しづらい事ですね。
妖術の森にヒロインを救いに行くシーンでは、ちょっと不思議なワルツに、役者達が何故かタンゴを踊るシーンの後にはタンゴっぽく(これは個人的にはいまひとつ)アレンジすることも、さほど難しい事ではなく、むしろ、楽しい作業でした。
などなどの過程を経て、「マンガマン」の音楽は出来上がります。舞台のDVDを予約すると、その特典として、「僕はどこにいるの学園」テーマソングの音楽CDがもらえるらしいです。初日のカーテンコールの挨拶で初めて知ったのですが。
芝居が始まる直前に、そのテーマソングがかかります。
そのメロディを覚えていて、「あ、これはあのモチーフを使っているな」などと幕間でヒザを打つ人などはほとんど居る筈もありませんので、こういう作業はある意味自己満の域を出ないのかもしれません。けれども、作業の上での拠り所にはなりますし、DVDを買って、改めてそういう風に幕間の音楽を聴いていただくというのも、悪くない趣向かもしれません。
おかげさまで、いつもよりもDVDの予約多いらしいです。
芝居を見損ねた方も、どうですか、DVD予約。あ、もう予約特典はつかないかもしれませんが。でも、ごねたら付けてもらえると思います、っていうか、僕からお願いしてみますので、どうぞ皆様こぞってDVD買ってあげてください。
小劇場って、ほんとにお金ないんですよ。
スクエア「マンガマン」終了
昨日、全公演が終了しました。ネタバレで書けなかった事など。
そもそも、スクエアとの出会いは、丁度10年前に遡ります。当時は、今に比べると、ずっと足繁く劇場通いをしておりました。そんな中で、ダントツに面白かったのがスクエアでした。当時はブレイクするブレイクすると言われていたようですが、ブレイクしないまま10年が経ってしまいました。機会をとらえて、押しかけ友だちになります。
正式にスクエアの音楽を作ったのは、今回が三回目。それ以前にも、引っ越し屋のテーマソングとか、劇中のビデオ製作と本番のビデオ出しとか、ちょこまかとお手伝いはやっていました。
今回のお芝居は、売れない漫画家と売れない編集者がタッグを組んで、妻の反対に遭いながらも、隣人などをモデルにキャラクターを作り上げたりしつつ、雑誌連載でヒットを飛ばすという話です。
音楽の話をもらった時は、まだプロットの段階でしたが、劇中で連載される漫画がアニメ化されたときのテーマソングってのはありやな、と提案しました。その後本書きが進み、結局劇中ではアニメ化までは行かないので、それはどやろ、って話にもなりましたが、結局その線で行く事になります。
で、シーンの間のつなぎの曲は、そのテーマソングのモチーフを使って、マンボ風、スウィングジャズ風、ジャズブルース風、などなど、いろいろ物語の進行に合わせて作っていけばいいな、というプランが自然に出来上がります。
そこまでくれば、後は、汎用性のあるメロディを持ったテーマソングを作る事。マンガが妖術学校ということで、やや暗め。
妖怪人間ベムほどは暗くないが、ガッチャマンほど健全でもないマイナーキーの曲ってところでしょうか。あるいは、タイガーマスクやデビルマンから、古くささを少し消したあたり。かといって、最新のアニメソングではありません。いかにもアニメっぽいテイストは必要だと思うので、そう言うものがまだ色濃く残っている、70年代後半くらいの音造りを狙います。
そんなときに重宝したのが、夏に買ったこれ。
沢山の音が入っているのですが、今回一番お世話になったのが、

ドラムの音です。
バッチリつぶれたキックの音なんぞはまさに70年代。全体にクリアすぎないのもいい。
続く。
そもそも、スクエアとの出会いは、丁度10年前に遡ります。当時は、今に比べると、ずっと足繁く劇場通いをしておりました。そんな中で、ダントツに面白かったのがスクエアでした。当時はブレイクするブレイクすると言われていたようですが、ブレイクしないまま10年が経ってしまいました。機会をとらえて、押しかけ友だちになります。
正式にスクエアの音楽を作ったのは、今回が三回目。それ以前にも、引っ越し屋のテーマソングとか、劇中のビデオ製作と本番のビデオ出しとか、ちょこまかとお手伝いはやっていました。
今回のお芝居は、売れない漫画家と売れない編集者がタッグを組んで、妻の反対に遭いながらも、隣人などをモデルにキャラクターを作り上げたりしつつ、雑誌連載でヒットを飛ばすという話です。
音楽の話をもらった時は、まだプロットの段階でしたが、劇中で連載される漫画がアニメ化されたときのテーマソングってのはありやな、と提案しました。その後本書きが進み、結局劇中ではアニメ化までは行かないので、それはどやろ、って話にもなりましたが、結局その線で行く事になります。
で、シーンの間のつなぎの曲は、そのテーマソングのモチーフを使って、マンボ風、スウィングジャズ風、ジャズブルース風、などなど、いろいろ物語の進行に合わせて作っていけばいいな、というプランが自然に出来上がります。
そこまでくれば、後は、汎用性のあるメロディを持ったテーマソングを作る事。マンガが妖術学校ということで、やや暗め。
妖怪人間ベムほどは暗くないが、ガッチャマンほど健全でもないマイナーキーの曲ってところでしょうか。あるいは、タイガーマスクやデビルマンから、古くささを少し消したあたり。かといって、最新のアニメソングではありません。いかにもアニメっぽいテイストは必要だと思うので、そう言うものがまだ色濃く残っている、70年代後半くらいの音造りを狙います。
そんなときに重宝したのが、夏に買ったこれ。
沢山の音が入っているのですが、今回一番お世話になったのが、

ドラムの音です。
バッチリつぶれたキックの音なんぞはまさに70年代。全体にクリアすぎないのもいい。
続く。